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2021年4月

2021年4月28日 (水)

最後の新刊

最後の新刊 これでおしまい 篠田桃紅著 講談社刊 本体1400円+税 三月一日に107歳で生涯を閉じた世界的な美術家であり書家の老いについて、死について、幸せについて・・・
歳を取るというのは、悲しむだけのものでもない。歳を取ってはじめて得られる喜びがある。
「自由というのは、気ままにやりたい放題することではなく、自分というものを立てて、自分の責任で自分を生かしていくこと。やりたいように振る舞って、人にも頼る。それは自由でなないそうです。」自分の行動に責任を持って考え、自分でやる。それが自由。
自分らしい人生を生きたすべての人に向けてのエールとアドバイスになっています。そんな風に生きてみたいです。

2021年4月21日 (水)

日本ミステリーの金字塔

日本ミステリーの金字塔 白鳥とコウモリ 東野圭吾著 本体2000円+税 幻冬舎刊
一人の弁護士の殺人事件で幕を開ける。男は容疑を認め、過去の時効になった殺人事件の犯人だとも自白した。送検され起訴せれた。しかし男の息子と殺害された弁護士の娘が別々に事件に疑問を持ち、動き出す。最後はどんでん返し。一気読み大作でした。

2021年4月14日 (水)

ついにAIの親友

ついにAIの親友 クララとお日さま カズオ・イシグロ著 早川書房刊 本体2500円+税
境界を越えたここからの交流。人工親友という存在それ以上でもそれ以下でもない。クララは、そういう自らの役割を受け止め愛を全うして身を引く。祈りというのは、伝えない愛情なんだ。クララに課された「使命」のように「人そのものを代替する」ことなるかもしれない。クララという存在が無垢であるほど、人間の我が儘や欲深さが際立ち、不安を掻き立てられる。それこそが私たち「人であること」なのかもしれません。ラストはやはり人間のの勝手さが悲しい。

2021年4月 7日 (水)

SFファンタジー小説

SFファンタジー小説 天使たちの課外活動 7 茅田砂胡著 中央公論新社刊 本体1000円+税
期間限定「テオドール・ダナー」がシティの隠れ家ホテルに開店した。しかし「当店で食事したこと及び当店の住所は公にしないこと」を誓約しないと入店できないというおかしな要求にもかかわらず、各界の有名人が続々と駆けつけるレストランとは?一体・・・?
多彩な登場人物や既刊のあちこちにまぎれているエピソードのその後をお見逃しなく!