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2020年12月

2020年12月30日 (水)

このミステリーがすごい

このミステリーがすごい ザリガニの鳴くところ ディーリア・オーエンズ著 早川書房刊 本体1900円+税 動物学者でもある作家の生々しい湿地とそこで独り生きるしかないカイヤと言う少女の物語。少女にある殺人の容疑がかかる。裁判で明かされる、哀切にして美しすぎる真実とは?孤独には勝てない。自分しか頼れないですよねやっぱり。

2020年12月23日 (水)

奈良時代が舞台

奈良時代が舞台 火定 澤田暉子著 PHP文芸文庫刊 本体880円+税
官僚を目指す蜂田名代は、粥を炊き、薬を煎じる施薬院の仕事にうんざりしていた。そんな折高熱と膿疱を発する患者が相次ぐ。裳瘡(天然痘)大流行の始まりだった。我が身を顧みず、治療に当たる医師たち。しかし混乱に乗じて、病に効くというお札を民に売り付ける者も現れて・・・。
天平のパンデミックを舞台に人間の業を描き切った力作。
なぜだか令和の今の現状のような気がしてくる。

2020年12月16日 (水)

警察小説

警察小説 赤い砂 伊岡瞬著 文春文庫刊 本体820円+税
男が電車に飛び込んだ。現場検証を担当した鑑識係・工藤は、同僚の拳銃を奪い自らを撃った。電車の運転手も自殺。そして、拳銃を奪われた警察官み飛び降りる。工藤の親友の刑事・永瀬遼が事件の真相を追う中、大手製薬会社に脅迫状が届く。作品が2000年頃のところもあるが今のこのご時世となぜかリンクする。次々と起こる自殺の連鎖、偶然、それとも呪い?一気読みでした。

2020年12月 9日 (水)

切なすぎる愛の物語。

切なすぎる愛の物語。 おもかげ 浅田治郎著 講談社文庫刊 本体840円+税 定年の日に倒れた男の幸福とは。最初はよく分からない展開ですが、最後はそうだったのかと分かって泣けてくる。もう一度読んでみめばまた違う感想が持てるかもしれない。

2020年12月 2日 (水)

初の恋愛長編!

初の恋愛長編! この気持ちいつか忘れる 住野よる著 新潮社刊 本体1700円+税
平凡な日々に飽き飽きとして生きる高校生鈴木。クラスに馴染めない地味な少女斎藤カヤ16歳の誕生日を迎えた直後、深夜のバス停で出会ったのは爪と目しか見えない異世界の少女チカ。16歳なのにおそろしく虚無的な主人公達なんだかモヤモヤした。甘々ともキュンキュンとも程遠いが、これも恋愛小説なのか?
青春のイタイお話だったかな?。