更新ブログ


-天気予報コム-

« 警察小説 | メイン | このミステリーがすごい »

2020年12月23日 (水)

奈良時代が舞台

奈良時代が舞台 火定 澤田暉子著 PHP文芸文庫刊 本体880円+税
官僚を目指す蜂田名代は、粥を炊き、薬を煎じる施薬院の仕事にうんざりしていた。そんな折高熱と膿疱を発する患者が相次ぐ。裳瘡(天然痘)大流行の始まりだった。我が身を顧みず、治療に当たる医師たち。しかし混乱に乗じて、病に効くというお札を民に売り付ける者も現れて・・・。
天平のパンデミックを舞台に人間の業を描き切った力作。
なぜだか令和の今の現状のような気がしてくる。