自遊人 11号 26日発売 東吾妻町在住 陶芸家 石橋紀子さん紹介されてます
陶の里益子では、その昔あちこちに登り窯を焼く煙が上がり、日常雑器を営々と生産してきました。私は師匠が大事に持っていた陶工によるそのころの山水土瓶を見せてもらったことがあります。
その豊かさ、健やかさ、品性に心打たれ、私の作陶もそのようでありたいと強く願いました。 生活の術として、親方の下で恐らくはそう豊かな暮らしはできない陶工たちの作ったものがなぜそのような品性を持ちえたのか、豊かでありえたのか、その思いは李朝の陶の仕事に触れたときにもありました。私の仕事の原点は、したがってその思いの答えを模索し続けることにあります。
大らかに逞しく 優しくも静かに流れる健やかな暮らし私の仕事はそんな時間に太くつながっていたい うまく言葉にできませんが、そんな仕事のために私の原点である益子からこの山麓に移ってきた気がします。「野の窯」とはひたすら野に在ることを目指すという思いから名づけました。(本人談) 野の窯
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