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2013年12月 3日 (火)

動乱の東国史・・シリーズ全7巻完結

動乱の東国史
動乱の東国史 5 鎌倉府と室町幕府 小川浩寿箸・・シリーズ全7巻完結 吉川弘文館刊 2800+税
東国を舞台に活躍した中世武士団たち。平安時代から戦国時代の終わりまで、争乱が続く混沌としたイメージにより、全体像を把握しづらかった時代を鮮やかに描き出す。各地域の最新研究成果を結集し、「中央からみた」日本史像に再考を促す本格的通史。豊富な図版を交えた平易な叙述に加え、地域探訪に便利な地図や史跡を紹介するコラムも付載。


①平将門と東国武士団 鈴木哲雄著  
東国国家樹立を目指した平将門の乱は何をもたらしたのか。将門追討で功をなした人々の系譜を辿り、保元・平治の乱にいたる東国武士団の動勢に迫る。坂東の水上交通や自然環境にも注目し、中世成立期の東国を描く。

②東国武士団と鎌倉幕府 高橋一樹著 
頼朝挙兵によって風雲急を告げる12世紀後半の東国。京都の政治権力と結びつく東国武士たちのネットワークは、鎌倉幕府成立後にいかに変容したのか。都市鎌倉をめぐる交通体系の展開を、内乱を通じて浮き彫りにする。

③蒙古合戦と鎌倉幕府の滅亡 湯浅治久著 
 蒙古襲来をしのぎ、武士団の抗争を制して幕府権力を掌中におさめた北条氏は、なぜ滅亡への道を歩んだのか。流通の拡大、新仏教の展開、悪党の跳梁など、発展と荒廃の狭間にあった、変わりゆく東国社会から読み解く。

④南北朝内乱と東国 櫻井 彦著  
鎌倉幕府を打倒し新政推進をもくろむ後醍醐天皇。異なる立場から持明院統を擁立した足利尊氏。朝廷を二分した南北朝内乱を、人々はなぜ闘い、東国社会に何をもたらしたのか。地域の紛争を描き、『太平記』の時代に迫る。

⑤鎌倉府と室町幕府 小国浩寿著 
南北朝~室町期にかけて、関東を統轄した鎌倉府とは何だったのか。勢力範囲拡大の様相、鎌倉公方の幕府政治への対応と両者の対立、関東管領の動向などを描き出し、権力闘争の舞台、鎌倉府から室町期東国の実態に迫る。

⑥古河公方と伊勢宗瑞 則竹雄一著 
室町幕府の東国統治体制は、鎌倉公方の分裂で弱体化し、やがて伊勢宗瑞(北条早雲)の登場にいたる。享徳の乱以降、関東全域を巻き込んだ争乱の時代を、連歌師ら文化人の関東下向や東国村落にも触れつつ新視点で描く。

⑦東国の戦国争乱と織豊権力 池 享著 
 小田原を拠点に勢力を伸ばした北条氏は、足利・上杉ら伝統勢力をいかに打ち破り、関東に「地域国家」を築いたのか。領国形成、対立を超越した平和秩序への動きから小田原落城まで、東国にとっての「天下統一」を問う。

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